看護師が転職をする時に不安を感じることとして、看護スキルが足りているかどうかがあります。
看護師の仕事は、どんなにやる気があって、看護スキルがなければ患者や同僚、他職種に迷惑をかけてしまいます。
そのため、スキルアップのための転職であっても転職先で自分の看護スキルが役に立たなかったらどうしようと不安を抱える看護師が多いです。
慢性期病棟から急性期病棟に転職を考えている看護師もいます。
慢性期病棟は、比較的症状が安定している患者が多くいます。
突出した看護スキルよりも長期間病気と向き合う患者を支えたり、病気と付き合っていくためのプランを立てていくことが求められます。
一方で、急性期病棟は命の危機がすぐ側に迫っている患者が多くいます。
一瞬の判断ミスや遅れが命を奪いかねない厳しい現場なのです。
看護師にも高い看護スキルが求められます。
例えば、点滴技術についても慢性期病棟であれば、うまく点滴針が入らなくても患者に謝罪をしながらも何度かやり直しができます。
場合によっては、先輩看護師や医師を呼んでアドバイスを受けながらアドバイスを受けることもできます。
ですが、急性期病棟での点滴は命を救うために一刻の猶予も失敗も許されません。
また、急性期の患者は血管がつぶれていたり細くなっていたりすることもあり、高いスキルがないと難しい場合もあります。
点滴のような基本的なスキルだけでなく、慢性期では経験しないようなスキルも急性期にはあり看護師の転職への不安を増やす要因となっています。